松戸校日記 [2012-12-09]
こんにちは。講師の五十嵐です。もう、すっかり冬ですね。
冬というと思い浮かぶ昆虫があまりいないのではないでしょうか?
しかし、冬でも積極的に活動し繁殖を行う昆虫もいます。雪の上を歩くことで知られるセッケイカワゲラや冬にしか成虫が現れないフユシャクといった昆虫が有名です。今回はフユシャクについて紹介をします。
☆ フユシャクについて
フユシャクはその名の通り「冬の尺蛾(しゃくが)」という意味で、幼虫が尺を取って歩くシャクガの仲間です。冬に成虫が出るシャクガの仲間はフユシャク亜科、エダシャク亜科、ナミシャク亜科の3つのグループにまたがっていて、これらをまとめてフユシャクと呼びます。フユシャクは春から初夏にかけては幼虫で過すごし、樹木の葉を食べて成長します。夏になると樹木からおりて土の中で蛹さなぎになります。そして、秋の終わりから早春にかけて成虫が出てきます。
☆ フユシャクの食べ物
普通、ガの成虫はチョウと同じようにストローの口を持っていて、花の蜜みつなどを食べます。しかし、冬は花もほとんど見当たりません。ではフユシャクの成虫は一体何を食べているのでしょうか?
答えは何も食べません。フユシャクの口は退化して小さくなったり、なくなったりしているため、エサを食べることができなくなってしまっています。これはエサが腹の中にあると凍りやすくなるので、それを防ぐためだと考えられています。
☆ フユシャクの飛行
フユシャクのオスは薄翅を持ちひらひらと飛ぶことができます。一方、メスは翅が退化していて、空を飛ぶことができません。これは第一に、翅を持つことで表面積が大きくなって体温を奪うばわれることを防ぐためと言われています。みなさんも寒い日には体を縮ちぢめて少しでもあったまろうとしますよね。それと同じように、寒い空気に当たる部分を少なくしているのだと言われています。
☆ フユシャクはなぜ冬に現れる?
一説として、天敵から逃れるためと言われています。例えば、春から夏にかけては子育て中の鳥類に捕まえられる可能性がありますし、夏から秋はカマキリやクモなどに捕食される可能性もあります。しかし、冬はそういった天敵も少なくなり、他の季節よりも安全に繁殖することができます。そこで、天敵の発生する時期からずれていく内に次第しだいに現在の生活サイクルになったと考えられています。
松戸校日記 [2012-12-04]
こんにちは、井口です。
11月もあっという間に過ぎて、あと1か月で今年も終わりですね。
最近時の流れが速すぎるように感じます。
そして気温もどんどん低くなっていて、ついに気温一桁が当たり前の時期になってきました。寒すぎて嫌になるだけじゃなく、同時に乾燥に悩まされる頃です。
実は僕は乾燥で手や肌は(多少は荒れますが)そこまで荒れたりしない体質です。ですが、今年は大学にいる間は頻繁に手をアルコールで消毒する癖がついたため、まだ11月なのにかなりの手荒れに悩まされています。
実験する上で手は最大の汚染源なので、何かあるたびにアルコールで消毒する必要があります。ということで、ついに手荒れに効く入浴剤の購入を検討しています。是非、入浴剤もしくはハンドクリーム(べたつくのであまり好きではありませんが)情報を提供していただけると助かります。
さて、実は寒くなっているなか、何故か先日大学の事情により千葉よりもっと寒い岩手のまで出張しました。そこで千葉県に引籠り滅多に他県へ出ることがないため少し観光もしてきました。そこで訪れたところは鍾乳洞でした。幽玄洞と言われていて、洞穴の中に化石や地底湖があることで有名なところらしいです。
さて、さらっと言いましたが鍾乳洞をご存知ですか?
どこかで写真でつらら状になっている岩が多い洞穴の写真を見たことがあると思います。それです。わからない人のためにベストショットを載せておきました。あと、地底湖も載せました。
それではなぜ、鍾乳洞ができるのかについて少し話します。
岩が空気中の二酸化炭素によって弱酸性になった雨水によって少しずつ少しずつ溶けるのです。溶けた岩を、そこら辺にいる微生物が炭酸塩と呼ばれる固形物に変えたり、溶けた岩から二酸化炭素が抜けることで固形に戻り、結果溶けたような見た目の岩が完成します。主成分は炭酸カルシウムです。
ちなみに、ベストショットのつらら状の石はなぜかJの字になっていて、未だに理由がわかっていないそうです。わかったら報告すると歴史に名が刻めるかもしれませんね。
もう1枚の写真は地底湖の写真です。写真で見るとただの水たまりっぽく見えてしまいますので、一度訪れて見ることを推奨します。
それではまた来年。
松戸校日記 [2012-12-01]
こんにちは。講師の井上です。
私は,父も母も映画マニアで四六時中暇があれば映画を見ています。父はDVDをそれはもう床が抜ける位もっていますし,一方で母は最近WOWWOWに加入しまして,気に入った映画をひたすらダビングしています。もはや映画屋敷。そんな家庭環境にいるので二人の愛すべき(?)子供である私も当然いろいろな映画を観るのですが,冬になったら絶対ある作品を観てます。ティム・バートン監督の作品たちです。代表的なものを言いますと「アリス・イン・ワンダーランド」や「チャーリーとチョコレート工場」などの作品を監督しています。みんなが一番知っているのは「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」でしょうか?(ハロウィンになるとディズニーランドのホーンテッドマンションに出てくるキャラクターの元の作品)。
最近で言うと吸血鬼ものの映画が出ましたよね。「ダークシャドウ」というタイトルでした。もちろん吸血鬼といえばとびつく位の吸血鬼マニアの私も観ました。個人的に「吸血鬼特有の美しさとはかなさ」に欠ける映画でしたね。やはり吸血鬼と言えば鋭い眼光に寂しそうな目元,しなやかな体躯に,雪のような白い肌!!!!!!そしてその肌に鮮やかに映えるしたたるバラのような鮮血!!!!!!!!たまらない!!!!!!!!
その点,今回の吸血鬼は人間臭くて,どんくさくって,体つきもがっしりしてたので,私の吸血鬼の理想にかけはなれていて少しがっかりしました笑
話がそれましたね。
なぜティムバートンの作品を私がこよなく愛しているかというと,彼の色彩感覚に非常に感心させられるからです。
例えば「チャーリーとチョコレート工場」では派手な色を非常に多く使用しています。赤に紫,青に緑,茶色(チョコレートですからね!)などとってもカラフルです。一方で,「 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」という少し怖い映画があるのですがこの作品はほぼ全てのカットはモノトーンを基調に製作されています。最後のシーンの炎の赤色を印象的に見せる意図があったのかもしれません。作品ごとに色彩を上手に使いわけています。以上に述べたようにティムバートン作品は役者の演出だけでなく映像そのものの演出にもとてもこだわっているのが魅力なのです。
今年の冬も「フランケンウィニー」や「リンカーン/秘密の書」など彼が製作および監督した作品が発表されているのでまた感想をここで述べたいと思います笑
(その前にエヴァQ!エヴァQ!エヴァQ!!!!)
松戸校日記 [2012-11-29]
