松戸校講師の芹川です。
今日はお馴染み「授業中にたまにするお話」の続きです。
前回は過去編ということで今回は未来編です。
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時は経ち、照りつける太陽は沈もうとしています。
少年は「砂の城」を完成させました。
自分の手足を使い、近くにあったバケツやショベルを使い、自分で方法を考え、何度も失敗を繰り返し、それでもめげずに。
少年はついに「砂の城」を完成させました。。
しかし、とはいっても「砂の城」。
しばらくすれば波は海岸を攻め、「砂の城」は流され跡形もなく消え去りました。
自分の手足を使い、近くにあったバケツやショベルを使い、自分で方法を考え、何度も失敗を繰り返し、それでもめげずに、
完成させた城は少年とは全く関係のない力によっていとも簡単に、
はじめから無かったかのように消えてしまいました。
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「さて、この後少年はどうしたでしょう?」
「授業中にたまにするお話」に未来編があるとすればそれが語られるでしょう。
苦労して作り上げた「砂の城」がその努力とはまるで無関係の何者かによってなかったことにされたあと。
少年はどうしたでしょう。
少年は砂の城があった場所をただじっと見つめました。失ったものを惜しむように。
少年は波に向かって叫びました。体の内から湧き上がる怒りを晴らすように。
少年はまた砂の城を作り始めました。もっと大きな城にするために。
少年は遊び疲れてどこか別の場所に行ってしまいました。楽しい別のなにかを探すために。
少年は少女に出会い、共に砂の城を作り始めました。誰かと一緒に喜びを分かち合うために。
……。
……。
語るべき未来はいくらでもあります。
しかし、私はこの少年の未来を授業中に話したことはありません。
続きを話すということはこの少年の未来を決めてしまうことであり、
それは砂浜で遊ぶ、まだ純真無垢な少年の数だけあると思うからです。
ですがどれにも共通していることは、少年はまた「砂の城」を作るだろうということです。
たとえそれが「砂の城」でなくても、きっと少年はまた「砂の城」を作るのでしょう。
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「授業中にたまにするお話」はここで終わりです。
何気なく書いたお話でしたが多くの人にお読みいただきました。
何かの参考になれば幸いです.
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