こんにちは。
「個別指導塾ノーバス」稲毛校塾講師の木島です。
先日行われた千葉県公立高校入試【英語】について振り返ります。お手元に実際の入試問題をご用意して頂けると、より楽しくご覧になれると思います(千葉日報のHPでダウンロードできます)。
去年までと比較して変更点は3つです。
@試験時間50分→60分
試験時間が伸びた背景として、数年前にリスニング問題が増えたことがあります。固定される時間が増えたために、その他の筆記問題に時間が足りないという意見が多かったようです。つまり、時間が増えたからといって問題数が増えた訳ではありません。大問数、小問数ともに去年と同じです。
A大問6(英作文)が1枚絵から4コマに、かつ、指定文字数が20語程度から25語程度に
4コマの絵が表す起承転結を理解しなくてはならないという認知的負荷がかかりますが、去年の「通販で買いものをしたら別のものが届いた」という状況に比べて易しく、作文の自由度も高かったです。
B大問9(会話文)(1)〜(4)全問穴埋め選択→(4)が穴埋め作文(短文)に
ここでは「看護師」の仕事を書かなくてはいけませんでした。「a person who takes care of people at a hospital」で十分なのですが、具体的に考えてしまうと泥沼にはまりそうです。看護師がどのような仕事をしているのかを知らない人は意外と多いのではないでしょうか。
その他雑記です。大問1〜4リスニングの形式の変更はありませんでした。大問4の単語では、最重要単語である「◯月」を始め、基本的なものが出題されました。
大問5(1)、(2)の語形変化は個人的に気になるところでした。ここ数年、「music→musician」のような派生語が出ていたからです!それまでは、「study→studies」のような狭義の語形変化しかなかったので、派生語が含まれてしまうと一気に難しくなります。しかしながら、今年は「be→were」、「hot→hottest」と易しく収まりました。
次に大問5(3)〜(4)の並び替えです。(3)は「What sports do you like to watch on TV?」が正解でした。しっかり対策をすれば何てことはない問題ですが、「What do you like sports to watch on TV?」と書いてしまう人が必ずいます。正答率がいつも下がる問題です。(4)は完成文を見た限り最も難しく思います。「make A+B」の「B」の部分には「happy」、「sad」といったシンプルな形容詞が入るものしか中学生は触れていないのが現実と思います。そこに「interested」が入ったことに驚きました。しかしながら、「よく分からないけど消去法で解けた」という人が多そうです。
大問7の中文読解では、数の情報処理が求められる問題が出題されました。正解を導くために必要な数字と要らない数字を分け、計算する、英語が苦手な人には厳しい問題でした(できた人はガッツポーズ!)。
大問8の長文(最大の敵)は文章自体は読みやすかったのではないかと思います。メールのやりとりということで、2つの文章に分かれているという特徴はあったものの、「平均寿命」などお堅いテーマでも、「ミステリー」のような考えさせられるものでもありません。一方で、(4)の穴埋めでは、2つの文章両方をヒントにしなければならず、難敵でした。
稲毛の講師日誌 [2021-03-06]
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[2025-11-08]
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